終末期宣言

終末期を考える市民の会 

「厚生労働省への意見と,賛同署名のお願い」 

会報一覧へ戻る


厚生労働省保険局総務課 御中
医療制度改革に対する意見


2002年7月1日
終末期を考える市民の会
会長・医師   西村 文夫


私たち「終末期を考える市民の会」では、医療制度等改革推進本部の取り組みに高い関心をもっております。
医療制度改革全体には、諸般の事憶の中で医療費抑制の方向への動きが見られますが、終末期医療については、生活の質を向上させつつ、リビング・ウイルについて国民的合意形成を前提としつつ、患者の意思を尊重した医療が受けられるような体制づくりを進めることが必要であるとの方針を知り、基本的に賛同し、次の意見を要望します。
1.終末期諸問題についての意思表示の内容
1.従来のリビングウイルは選択肢を示さないで「死期を引き延ぱすためだけの延命措置を一切お断りします。苦痛があればできるだけ取ってください。そのために死ぬ時期が早まってもかまいません。」という意思表示のみになっていますが、「最期まで最高の医療技術で助命の努力をしてください。そのための苦痛は忍ぴます」という意思表示も加えて、
選択できるようにしてください。
2.アメリカの自己決定権法に基づく「アドバンス・ディレクティブ」には「代理人委任状」(Durable Power of Attorney for Health Care ・ 持続的委任権)が加えられています。意識が無くなったあと、または意思表示が出来なくなったあとの本人意思を、家族または最近親者淋尊重することができるように、リビングウイルの名称を「事前の指定書」「指示書」「宣言書」とするかは別として、その中に
「代理人委任状」または「持続的委任権」を加えてください。
3.終末期には、延命医療と苦痛の除去の問題だけでなく、あとどれぐらい生きられるか自分の状況がどうなのかがわからないで苦しむことが多いので、病状、病名についての
告知を、本人が希望するかどうかを選択して意思表示できるようにしてください。
4.
終の場所も、家で死にたいのが本音であっても、言えない場合もあります。病院でよりも家で終末期を迎えたほうが苦しみは軽く、安らかに過ごす場合も多く見られますので、「可能な条件があれぱ、家で死にたい」「状況が許されない時は家族または代理人の判断に任せる」という意思表示をできるようにしてください。
5.脳死状態の時の臓器移植については「ドナー力一ド」が行き渡ってはいますが、リビングウイルにも1項目加えてください。これに「代理人委任状」が加えてあれば、脳死判定の家族の承諾に混乱することは少なくなると考えます。
2.本人意思を尊重する医療体制のために
1.本人意患を尊重する医療体制づくりのため1こ
「自己決定権法」を制定してください。本人意思は、医師のみでなく家族も尊重すべき旨を明示してください。
2.東京都立蒲院の患者権利章典のように、国で
「患者の権利章典」を作成し、全国の公立病院に来院する患者や家族がよく見える所に明示するように指導してください。
賛同の署名を添えて提出します。
因みに、私たちの会で提唱している「終末期宣言書」を参考資料として添えます。

都立病院の患者権利章典と署名簿は事務局(住所}へ請求下さい。何枚でも送ります


会報一覧へ戻る