●植物状態

  (1)植物状態とは

  (2)植物状態でどれくらい生きられるのですか

  (3)治ることはないのですか?

  (4)植物状態の種類

  (5)植物状態と本人の意思表示

用語一覧へ戻る 『私が選ぶ、私の死』角川文庫参照

 


(1)植物状態とは

生命の中枢である脳幹は健全だが、それ以外の脳機能のほとんどが働かなくなっているかあるいは死滅している状態をいいます。栄養を与えれば消化、吸収、排泄は無意識にしても、その他動物的機能は消失して植物と同様だというところから植物状態と呼ばれています。

 

 


(2)植物状態でどれくらい生きられるのですか

対応にもよりますが、普通10年ぐらいです。それ以上生きる場合があります。

 

 


(3)治ることはないのですか

ないとはいえません。普通、数カ月同じ状態が続けば植物状態と診断され、意識その他の機能の回復は期待できないとされていますが、まれに何年かたって突然意識が戻る場合もあります。

 

 


(4)植物状態の種類

脳幹以外の大脳がすべて死滅または機能を失っている場合と、若干その機能が残っている場合があります。アメリカの有名なカレン・アン・クラインさんは人工呼吸器ををつけていましたが、ナンシー・クルーザンさんは自発呼吸をしていました。二人とも、栄養は管で与えられていました。食べ物を口に入れると飲み込む反射機能は残っている場合もあります。

 

 


(5)本人の意思表示(アドバンスト・ディレクティブ)と植物状態

植物状態になれば本人が意思表示することはできません。 アメリカでは、1976年のカレンさん、1976年のカリフォルニア州のナンシーさんの場合、親が訴えを起こして勝訴し願いを叶えました。 これらの事件をきっかけに、全米各地で生命倫理論争が起きました。 健全な時に、自分の意思を表示しておく事は大切です。しかし、現実に管をいれられている植物の状態になっている場合、本人の意思が分かっていても、管を取ることは家族として出来ないという問題もあります。

 

 


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