●終末期宣言書とリヴィング・ウイルの違い

用語一覧へ戻る 『私が選ぶ、私の死』角川文庫参照


日本尊厳死協会の「尊厳死の宣言書」は、

1、延命の措置は断る

2、苦痛を取る処置はできるだけして欲しい。

 とだけ書いてある文書で、それに賛成する人が署名捺印します。告知、終の場所、臓器の提供代理人の指名などの具体的事項が含まれていません。それぞれについても望むか望まないかをハッキリ選択するようになっていないことも「終末期宣言書」と違うところです。


 

米国の「アドバンス・ディレクティブ」(事前の医師への指示書)は

1、延命治療について選択としての意志表示 

2、意識がなくなった後の代理人の指名(州によっては臓器の提供や献体についての意志表示をするようになっているところもあります)

 これに対して「終末期宣言書」は これら尊厳死の宣言書やアドバンス・ディレクティブにくわえて、病名の告知や 終の場所(在宅死か病院死か)まで具体的に言及しています。私達の目的は、特に在宅死の問題についていえば、家族や住宅、街の医療・福祉の体制と密接に関係しますから、医者と患者の関係で「どう死ぬか」といった問題だけではなく、「家で死にたい」と思えばそうできるような街に"変えていくこと"にあります。そして、そのような前向きな市民としての生き方を自分に問い直すことができるものであると思っています。
  つまり、「終末期宣言書」は、 個人として(一人称)家族として(二人称)市民として(三人称)どう生き、どう死ぬかを問う「意志表示の宣言書」なのです。
  なお、詳しくは関連用語集の項目「リビングウィル」「尊厳死の宣言書」「アドバンス・ディレクティブ」「レッツ・ミィ・ディサイド」「自然死」「医療の中止」「間接的安楽死」「積極的安楽死」「慈悲殺」等覗いてみてください。


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